葬儀について紹介
葬儀について紹介
葬式は人間が古代から行ってきた儀式と言われており、現在でも世界中で行われる大切なものとされています。
葬儀を行う意味にはいくつかあるのですが、代表的な観点は4つあるとされています。
まず、「心理的観点」から人の死というものを受け入れ、葬式を行うことによって決別することを自覚するもの。
次に、古代から宗教は人の生死を司る思想であったように、「宗教的観点」から死者の魂をなぐさめ、弔いの気持ちを伝えるために行うというもの。
その一方で、「物理的観点」から遺体を葬ることで(火葬、土葬、散骨など)、物理的に死者との決別することを自覚します。
そして、「社会的観点」からいえば、葬式のあとに死亡届などの書類を役所に提出することによって、社会から消え去ることを表しています。
現代生々しい「死」というものは我々の日常から切り離されているが
自分や友人、家族など、我々は必ず向き合わねばならない「死」がある。
しかし日常死を感じない平和な暮らしを送る我々は、いざその様な場面に遭遇したら
「別れ」を受け入れる事ができるだろうか。
「美しく」「清潔」な愛する者が
「醜く」「不潔」な遺体となるのは防ぎようもなく
まして交通事故や殺人事件に巻き込まれた場合、その遺体の姿を見るのが心苦しい事は想像に余りある。
エンバーミングは「遺体衛生保存」の技術である。
さて本著ではエンバーミングの歴史的背景や技術、
さらにエンバーミングに立ち会った遺族や葬儀関係者、日本人エンバーマーの
話が記載され、日本人的価値観、行政、倫理的な問題点にも書かれている良書だ。
語り口も葬儀場のスタッフのような気遣い溢れるものであり、
これほど幅広い内容を含んでおきながら読み易い文体で、中立的観点から書かれて好感が持てる。
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